ZELDAのよもやま話

仕事とかゲームとか漫画とかアニメとか

こんな感じ?

勝ち誇ったその表情が見る間に青ざめた理由は、単にその場、その時に於いて有り得ない位置から声が聞こえた事だけが理由ではあるまい。少なくとも彼の仲間達は目の前の勝利を信じて疑っていなかったのだ。

―なんだ 心臓をわしづかみにされたようなこの感覚は 幽鬼のように纏わり付いてくる この声は―

声は語る。革命家の名を騙る破戒者に。

「…どう?勝利を目前にしてさぞ気持ち良かったでしょう?美酒に酔い痴れていい思いしたのなら…つべこべ言わずにさっさとアンタ自身が人柱になりな」

今やその実体を顕さんとしているその存在は、身も凍るほど凄絶な妖艶さを誇る女だった。透き通る白い肌、豊かな黒髪、憂いを含んだ漆黒の瞳に桜色の薄い唇― どれを取っても筆舌に尽くし難い美形であった― ただ一点、猛毒を孕んだその言葉を除いては。

「…そもそもアンタが言う革命ってこの世の為に成る事な訳でしょ?御為ごかしに御国の為、同志の為とか言っておきながらその仲間を盛大にテロルの渦に巻き込んじゃうんだから…流石の私も黙って見過ごせなくなったのさ。あんまり低俗過ぎて素敵だったから」

薄い三日月の様な目で嗤う彼女は更に残酷な矛盾を突き付ける―

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さわりだけですけどイメージ的にはこんな感じですかね。蓮楽 絢は女性のダークサマナーで決して正義の味方とかじゃないんですけど、毒を上回る猛毒みたいな快絶な描き方が出来たらいいなと思ってます。

公安とか警察から目の敵にされているのは勿論の事、善良なサマナー全てを敵に回して一歩も引かない謎多き存在として。それと同時に成熟した一個のメンタリティ、業深き一人の女として。最初はなかなか表現しきれない事のほうが多くなりそうですが、物語を通して独り立ちしていけたらいいかなと思っております。


やはり文章にすると命が吹き込まれた感じがして善いです。何となくですけどビジュアルも見えてきたので次回あたりにイラスト描いてみましょうかね。