ZELDAのよもやま話

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mixi日記からの転記です

明日、某所にて雇われ講師をしてくる予定につき必要な書類を取りに久方振りに都心に来た。整然とした町並みからは震災の匂いを感じない。ヒビ一つ入っていない高層ビルを見るにつけて改めて金の掛け方の違いを見せつけられた感じだ。エスカレーターが止まってたり街の明かりが少ないのは休みだからではない。間違いなく節電の為だろう。

コンビニに立ち寄っても相変わらず品揃えは少なく内容もある種の偏りを感じる。原材料の仕入れがしやすい物、宮城や岩手に物資を送ってそれでも余裕がある物だけで作れるものを出来る範囲で作っていることが伺える。休みのせいか外の人通りは少なく皆家路を急いでる様子なのが印象的だ。都内に従事してる人の大半が震災に遭ってる埼玉や千葉、横浜から来ていて、いくら休みの日の早い出勤帰りでも住まいや家族の元へ帰らないと不安なのだと思う。


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11日の地震について目を閉じて少し思い出してみた。当日の千葉の震度は5強。弱い横揺れから徐々に振動を伴う強い揺れに変わり、それに加えてまるで船に乗ってるかのような10秒刻みぐらいの大きな揺れがあってまったく立っていられなかった。その場にいた皆が絶望的な気持ちにさせられた理由は、たぶん今まで生きてきて体験したことのない細かい揺れと大きな揺れの組み合わせが原因だったんだろうと自己分析する。一口に「大きな揺れ」といっても通常の地震の揺れとはまったく違うということをまず認識していただきたい。

この「10秒刻みの船上のような大揺れ」はテレビでは一切報じられていない。だが千葉の市川市の一部と浦安市の大部分の人々はこの「体験したことのない揺れ方」をもって震度5強以上の揺れを体感したのではないかと考えられる。そうでなければ未だにライフラインが回復せず自衛隊給水車が走り回っている事態にはなっていないはずだ。

市川市浦安市に共通しているキーワードは「埋立地」であること。俺が体感した感想をそのまま言葉にするとまるで大地がちぎり取られるような感覚といっていいと思う。これは決して大袈裟な表現ではない。事実その「船上のような大揺れ」のせいでアスファルトにはみるまにヒビが入りコンクリの継ぎ目は海側に向かって大きく裂け、そこを通るのを躊躇うほどの深い溝を作っていた。

テレビ報道の震度情報は必ずしも正しくはない。計測ポイントによってはそれ以下のところもそれ以上のところだってあるということを今回の震災で嫌というほど思い知った。例えばここ最近で頻発している茨城~千葉東部を震源とする地震はだいたい震度4~5と報じられていて都心へ近づくほど緩やかになっているが、震度3のはずの俺のアパートでは一時的に停電、断水になるほど揺れた。

もう慣れてしまったので報道されていない事自体には別に憤りを感じないが、そういう事実があることと、地震が起こった時にはテレビで報じる震度を鵜呑みにせず的確に判断しなければならないということを誰でもいいから伝えたかったし、伝えるべきだと思ったのでここに書き記した。これをご覧になられた方々に於かれては是非記憶に留め置いていただき、願わくば少しでも周囲の方々に伝えていただきたいと思う。